新スマホ3台に1台は5G 20年度は1100万台

山本知弘
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 高速通信規格「5G」に対応したスマートフォンの2020年度中の国内出荷台数が1101万1千台になった。携帯市場に詳しい調査会社MM総研が18日、明らかにした。出荷台数に占める比率は33.6%で、新たなスマホのうち3台に1台が5G対応となった。商用サービスの始まった19年度の出荷台数は26.9万台で、急速に切り替えが進む。

 5Gは通信速度の速さに加え、遅延しにくく同時に多くの機器と接続できる特徴がある。国内では20年3月下旬以降、携帯大手各社が商用サービスを始めている。国内スマホ市場で半分近いシェアを持つ米アップルが20年秋に5G対応のiPhone(アイフォーン)12シリーズを投入したこともあり、1年で大きく出荷台数が伸びた。

 5Gに対応した基地局は人口の多い都心部から整備が始まっており、各社のサービスも大都市部が中心だ。MM総研の横田英明氏は「人口の10分の1弱にあたる台数が1年で出るペースは想定以上に速いが、5Gの機能が使える地域は東京都内でもまだ限られている」と指摘する。端末料金を負担する消費者の期待に応えるためにも、携帯各社は整備地域の拡大に取り組む必要があるとしている。

 MM総研は25年度までの5G対応スマホの出荷台数の予測も公表した。21年度は2271万台と前年の2倍に増える見通しだ。その後も年を追うごとに台数が増える見通しで、3419万台が出る25年度には、ほぼ全てのスマホが5G対応になるとしている。(山本知弘)