早い者勝ち? 不親切なワクチン予約システム

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矢島大輔、山根久美子
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ワクチン接種の予約開始初日、窓口予約をしようと多くの人が訪れた=2021年5月6日、大阪府茨木市、読者提供
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 新型コロナウイルスワクチンの、高齢者への接種予約をめぐり、「#ニュース4U」取材班にも多くの声が寄せられている。混乱の原因はどこにあるのか。改善策はないのだろうか?(矢島大輔、山根久美子)

スマホ操作にオロオロ、パスワード入力するうちに…

 横浜市の女性(77)の元に接種券が届いたのは今月10日。すぐにスマートフォンで予約を試みた。だが30分ほどかけてパスワードやメールアドレスを入力するうち、予約が締め切られてしまった。指定された番号に何度電話してもつながらなかったという。

 一度は諦めたが、友人から「近所の病院が直接予約を受け付けてくれる」と聞き、慌てて電話して予約。後日、別の病院で高齢の女性が「ワクチンの予約を受け付けてくれませんか」「どこなら予約できますか」と尋ねていたのを見た。予約を断られ、途方に暮れる女性を見ていたたまれなくなった。

 「私も予約が取れなかったら、今頃病院をはしごして聞いて回っていたかもしれない。あまりに不親切で、高齢者の尊厳を踏みにじるやり方だとさえ感じている」と語った。

ワクチン接種、ここに気を付けて

記事の後半では、これからの時期の高齢者のワクチン接種について注意すべきことや、既に接種を終えた医療従事者からのアドバイスを紹介しています。

 群馬県の男性(73)は、接種券が届いた翌日午前9時から300回以上、指定された番号に電話をかけ続けて予約した。「インターネットで予約できれば良かったが、やり方がわからなかった」。政府は65歳以上の高齢者向け接種について「7月末までの完了」を掲げている。運良く自分は5月中に1回目の予約が取れたが、友人は1回目の接種予約が8月になったという。「国の進め方にはあきれるばかりです」

 静岡県焼津市のパート従業員の女性(49)は、70代の母親から「お父さんが怒っている」と電話で助けを請われた。自分でスマホから予約しようとした80代の父。暗証番号の入力ミスを繰り返すうちログインできなくなり、怒りだしたという。女性が代わりにスマホで予約した。「たまたま私の仕事が休みだったからすぐに対応できたけど、タイミングがずれたら予約できなかった。不平等な予約システムだと思います」

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 埼玉県所沢市の大学教員の女性(50)は今月中旬、遠方に住む義母から「ワクチン予約の電話がつながらない」と泣きそうな声で電話で訴えられた。

 義母の代わりにネット予約し…

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