ミャンマー、800人超犠牲 武器を手に対抗する市民も

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、国軍側の武力弾圧による市民の犠牲が17日までに800人を超えた。市民はそれでも抗議デモや不服従運動を続ける構えで、犠牲者がさらに増えることが懸念されている。

 現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、17日までに802人が殺害された。拘束中の市民は4120人に上り、1699人が指名手配されている。

 一部の市民は武器を手に国軍に対抗している。戒厳令が出ている西部チン州ミンダット地区では17日、国軍兵士が銃を乱射。現地メディアによると、家の中にいた10歳の少女が撃たれて重傷を負った。

 武力弾圧を続ける国軍に対し、米国は17日、英国やカナダと協調して追加制裁を発表。ミンアウンフライン国軍最高司令官をトップとする意思決定機関「連邦行政評議会」と、同評議会の閣僚や国軍幹部の家族ら計16人を対象に加えた。

 ブリンケン米国務長官は声明で「国軍が暴力を止めて、人々の意思を尊重するための意味のある行動を取らない限り、政治的・財政的な圧力をかけるという我々の決意を明確にするものだ」と表明。他国にも武器の禁輸などの制裁を検討するよう促した。(バンコク=福山亜希)