生徒が使用中の女子トイレに男性の先生が…セクハラ調査

高室杏子
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 千葉県教育委員会は18日、2020年度に行ったセクハラ体罰に関する調査で、県内の児童生徒543人が教職員からの言動や行動を「セクハラと感じて不快」と回答したと発表した。100人あたりの人数は0・12人となり、0・13人だった前年とほぼ横ばいだった。

 同様の調査は12年度から行っており、今回は昨年12月~今年1月に実施。千葉市立の小中高校以外の県内の公立小中高・特別支援学校の児童生徒45万5663人が回答した。この調査がきっかけで懲戒免職処分となったのは、県立高校の30代男性教諭1人だけだった。

 教職員の言動や行動を「セクハラと感じて不快だった」と回答した児童生徒は、高校で224人、中学校153人、小学校148人、特別支援学校18人だった。

 このうち「不必要に身体に触られた」と回答したのは高校で26人、中学で61人、小学校で49人、特別支援学校で3人だった。

 「性的な話・冗談などを言われた」と回答したのは高校で54人、中学で17人、小学校で14人、特別支援学校で1人だった。「容姿など身体的な特徴を話題にされた」との回答も、高校で33人、中学で18人、小学校50人だった。

 高校では「その他」の項目に分類される回答も多数あり、「アンケートの性別にチェックをつけることが苦痛だった」という回答が複数人から寄せられた。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、「マスクをつけずに授業をする」「顔の距離が近い」などを訴える声もあった。

 セクハラ以外のハラスメントで「不快と感じた」と答えたのは1610人で100人あたり0・35人(前年度0・29人)。小学校では100人あたり0・53人(同0・31人)で微増した。「バカにしたり『お前じゃ無理』と言われたりした」「あいさつをしても自分だけ返してくれない」「学年集会などでかたい床に座らされているにもかかわらず、長時間にわたる話をされた」などの回答があった。

 県教委教職員課は、「児童生徒の間でもジェンダーや人権について意識が高まってきた」と分析。「セクハラ体罰を防ぐための教職員の研修も行う」とした。体罰は今回の調査では0件だった。(高室杏子)

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セクハラ

・進路の話をしている最中に「結婚しそう、しなさそう」という話をされた

・女子トイレに生徒が入っているのに、清掃監督の男性の先生が入っていくのを見た

・「男子だから」という理由で男子生徒に無理やり発表させた

・授業で先生が「女らしく」と言ったことが不快だった

・このアンケートで性別にチェックをつけることが苦痛だった

セクハラ以外】

・授業中にあまりにもいき過ぎた暴言があった。トラウマになっている生徒もいる

・名前について授業中にいじられた。下の名前を呼び捨てにされ不快だった

・あいさつをしても自分にだけ返してくれない

・教員がマスクを付けずに授業をしている

・バカにしたり、「お前じゃ無理」などと言われたりした