現代美術館長に就く日比野氏「みなさんと一緒に活動」

堀越理菜
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 熊本市現代美術館の第4代館長への就任が決まった東京芸術大美術学部長の日比野克彦氏(62)が18日、東京からオンラインで記者会見した。美術館には地域の人たちと一緒に地域の魅力を発信する役割があるとして、「みなさんと一緒に活動していきたい」と語った。

 同館は、館長が2019年6月に死去し、後任の選定を進めてきた。日比野氏は、07年度に熊本城築城400年を記念した展覧会を開催。同館や市民との関わりを続けてきたことが就任につながった。

 勤務は6月からで非常勤。東京芸術大で教えながら、岐阜県美術館館長も務める。「1人の人間が三つやることでそれぞれの課題を多面的に実感し、できることがたくさんある。ネットワークを最大限に生かしていろんな地域、人をつないでいきたい」と語った。熊本は高校生の元気のよさや学校への愛着の強さが印象的だとして、高校生と交流できる企画も考えたいという。

 美術館の役割については「海外の名品を展示するだけでなく、地方再生などの背景から地域の魅力を発信していく拠点となっている」と指摘。同じ作品でも感じ方が違うことこそがアートの特性だとして「多様性のある社会を築いていく上では、このアートの力を基盤にしていくことがとても重要」と強調した。(堀越理菜)