【動画後編】2年間で40cm 長い髪に込めた兄の思い

【AScene】難病の妹と髪を伸ばした僕 ある家族の6年間(後編)=西田堅一・藤原伸雄撮影
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 がんの治療や脱毛症に悩む18歳以下の子どもにウィッグ(かつら)を作る「ヘアドネーション」(髪の寄付)のために、男児は4年生のときから髪を伸ばしてきた。

 髪の長い男児はたびたび、「女の子みたい」などとからかわれた。周囲と違うことによる風当たりは強い。

【AScene】難病の妹と髪を伸ばした僕 ある家族の6年間(前編)

この記事・動画は後編です。まだ前編をご覧になってない方は、こちらからご覧ください。遼平くんの一番下の妹は、手術を繰り返し生死を行き来する100万人に1人の難病を抱えています。生体肺移植をするべきか…両親の決断は?命の価値とは?

 でも、好きで難病になったわけではない妹も、同じような視線を浴びてきたのかもしれない。他人と違う生き方を選んだ男児が得たものとは何なのか。

 小学校の卒業が迫っていた今年2月末。40センチまで伸ばした髪を切る日がやってきた。切った長い髪の束が目の前に置かれると、驚きと戸惑いの表情が見える。そのとき、彼は何を思ったのか。

 翌日、2年ぶりに短くした髪で登校した学校。教室は驚きに包まれた。廊下にも、男児を見る生徒であふれていた。

 そして、難病の妹は、他の児童より少し遅れて親と一緒に登校した。みんなより遅くても、その顔は笑顔でいっぱいだ。

 命を紡ぎながら生きる家族が思う「当たり前の日常の大切さ」を動画でお伝えします。