白亜紀後期の東北、熱帯気候だった?カメの化石から推測

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西晃奈
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 久慈市で見つかったカメの化石が新種として認められたと、久慈琥珀(こはく)博物館が発表した。市の特産品の琥珀にちなみ「アドクス・コハク」と名付けられ、国際学術誌に論文が掲載された。新種のカメ類の化石が東北地方で発掘されたのは初めてという。

 化石は2008年4月、久慈琥珀博物館の佐々木和久館長(当時)が、館内にある琥珀採掘体験場で約9千万年前(白亜紀後期)の地層に当たる久慈層群玉川層から発見。古生物に詳しい早稲田大の平山廉教授に分析を依頼していた。

 化石はスッポンと共通の祖先を持ち、約4千万年前に絶滅したとみられるカメ類「アドクス」の一種。長さ約50センチある甲羅がほぼ完全な形で発掘され、生きていたときは全長約70センチに達したと推定される。

 アドクスの化石はアジアや北米で10種類ほど見つかっているが、今回の化石はこれまで発見されたものと比べ約2倍とアジア最大級だった。そのうえ甲羅の縁のうろこ「縁鱗(えんりん)」が大きく、他の化石では首の付け根にある「頚鱗(けいりん)」がないことから新種と判断した。

 また、自分で体温を調節できない変温動物のカメが大型化していることから、白亜紀後期の東北地方の気候は、現在の東南アジアのような熱帯だったと考えられるという。

 平山教授らは、久慈の琥珀を…

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