中1囲碁プロ棋士、仲邑菫二段が大ブレーク 13連勝中

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大出公二
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 囲碁の史上最年少棋士、中学1年生の仲邑(なかむら)菫(すみれ)二段(12)が、驚異の快進撃を続けている。今年に入って10連勝と13連勝を含む24勝2敗、勝率9割2分3厘。勝ち星、勝率ともにトップを走り、タイトル挑戦も見えてきた。20日は14連勝目をかけて、名人戦予選で実力者の小松英樹九段(54)と対戦している。(大出公二)

 「すみれちゃん、化け物じみてきました。恐ろしすぎません? そして将来はきっと今以上にすごいことに……」(孫喆(そんまこと)七段)。仲邑が勝ち進むごとに、SNSではプロ棋士の投稿が目立って増えてきた。

 「凄(すさ)まじい勝ちっぷり」(三村智保九段)

 「仲邑菫二段の成績、経験したことある棋士って1%ぐらいしかいないのでは?」(大橋拓文(ひろふみ)六段)

 誰もが驚き、あぜんとしている。仲邑二段の才能、将来性は認めていても、まだプロ入り2年あまりの中学1年生が、若手からベテランまで、先輩のプロを相手に勝ちまくる姿は想像できなかった。

 父は信也九段、母はアマ高段者で囲碁のインストラクターだった幸(みゆき)さん。仲邑二段は小学校低学年から囲碁強国の韓国に渡って修業し、腕を上げた。当地で注目された「天才少女」を、囲碁人気の低迷や世界戦の不振に悩む日本棋院は一昨年4月、「世界で通用する大器」として、異例の無試験でプロ採用した。

 「才能のある子は早いうちにプロの荒波にもまれたほうが開花し、より高いレベルをめざすことができる」。元棋聖の小林覚・日本棋院理事長の戦略だったが、「人気取り」などの批判もあった。

 プロ1年目は17勝7敗、2年目は21勝17敗。悪くない成績だが、各棋戦の上位進出の壁は厚かった。それが今年に入って、まだ4カ月半で24勝2敗の大ブレークだ。

 トーナメント方式の棋戦は…

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