米制裁で打撃のファーウェイ、自動車分野に注力

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北京=西山明宏
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 中国の通信機器大手、華為技術ファーウェイ)が自動車分野に力を入れている。米国の制裁によって高性能半導体が手に入らず、スマホの販売は減る一方だ。非スマホ事業に力を入れるしかなく、市場の大きい自動車を事業の柱の一つに育てようとしている。

 4月21日、上海市内の繁華街にあるファーウェイの旗艦店。スマホやタブレットを売る店舗内には人だかりができていた。SUV(スポーツ用多目的車)の電気自動車(EV)である「SF5」の販売がこの日始まったからだ。

 車体には「ファーウェイセレクト」の文字が見える。価格は370万円ほどだ。発売初日に店を訪れた男性(38)は「今は別のEVに乗っているけど、ファーウェイだから信頼できる。1台買おうと思っている」と話す。

 この車は正確にはファーウェイ製ではない。中国の新興EVメーカー「セレス」製で、ファーウェイの提供する駆動系の部品や基本ソフト(OS)などのシステムを使っている。ファーウェイのブランドを前面に押し出し、発売から2日で3千台の注文が入った。

 ファーウェイブランドを打ち出した車は、今後も広がる見通しだ。自動車大手、北京汽車傘下のEVブランド「アークフォックス」から年内に発売される予定の車には、自動運転の基礎となるレーダーや半導体、OSなど100種以上のファーウェイ製品が使われている。

 ファーウェイは、自社で車を作ることは否定しているが、自動運転技術やOSなどのソフトウェア、車体につくディスプレーやセンサーといった部品などを提供する。自動車は、自動運転技術などITとの融合がさらに進むためだ。

 日本や欧州など海外でも研究…

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