米とイラン、核合意の復活へ最終調整 間もなく「期限」

テヘラン=飯島健太
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 核合意をめぐる米国とイランの間接協議が19日、ウィーンで開かれる。合意復活に向けた最終調整の段階に入りつつあるが、双方の間にある溝はなお埋まっておらず、イランが定めた「期限」が迫っている。

 イランのアラグチ外務次官は19日、協議に先立ち「これまでに進展はあったが、数項目で課題が残っている。本日の協議を経て各代表団は自国に戻り、最終調整する」と述べた。

 イランは2月、核関連施設に対する国際原子力機関(IAEA)による抜き打ち査察の受け入れを停止。トランプ前政権が2018年に核合意を離脱して科した制裁をめぐり、解除されなければ核活動を監視するカメラの録画映像を削除すると警告してきた。イランはその期限を21日としている。

 協議の内容をよく知るとされる駐ウィーンのロシア大使は18日、ツイッターで「時間と努力がまだ必要」と指摘。イランが解除を要求する制裁には、核合意の離脱に伴う制裁のほかに、「テロ支援」など別の理由によるものが含まれ、バイデン政権は簡単に解除できない事情を抱えている。(テヘラン=飯島健太