内部通報めぐるパワハラ事件、被告の局長に求刑1年

布田一樹
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 郵便局の内規違反を内部通報したことを配下の郵便局長に認めるよう強いたとして、強要未遂罪に問われた日本郵便の組織「福岡県筑前東部地区連絡会」の元統括局長、西村光晶被告(64)=同県小竹町=の初公判が19日、福岡地裁(林直弘裁判官)であった。西村被告は起訴内容を認め、検察側は懲役1年を求刑し、即日結審した。判決は6月8日に言い渡される。

 起訴状によると、西村被告は2019年1月24日、同県直方市などの郵便局でつくる同連絡会に所属する郵便局長が内規違反を通報したと疑い、「(通報者に)お前の名前絶対にないね」「(あったら)辞めるか」などと言って内部通報者であることを認めさせようとしたとされる。

 検察側は、内部通報は別の郵便局長を務めていた被告の次男の言動に関するもので、被告は人事評価者の立場を利用して被害者の郵便局長に強要しようとしたと指摘。通報者保護を侵害するなど「内部通報制度自体をないがしろにする犯行」と主張した。

 弁護側は、次男に関する通報への報復が目的ではないと訴え、減刑を求めた。

 同連絡会の内部通報をめぐっては、19年10月、連絡会所属の郵便局長7人がパワハラを受けたとして、西村被告らに慰謝料を求める民事訴訟福岡地裁に起こされている。(布田一樹)