昨年ほぼゼロなのに…RSウイルス拡大なぜ 肺炎の原因

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杉浦奈実
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 「RSウイルス」の感染が増えている。乳幼児の感染が多く、時に重い肺炎を引き起こし、命にかかわることもあるウイルスだ。例年は秋ごろ流行するが、今年は大阪や九州などで春先から報告が多くなっている。実は、昨年は全くといっていいほど流行がなかった。なぜ今年は流行しているのだろうか。

 国立感染症研究所感染研)によると、RSウイルスに感染すると、発熱や鼻水、せきなどの症状が出る。1歳までに50%以上、2歳までにほぼ全員が感染する。それ以降も何度も感染するが、大人や健康な子どもは軽い風邪のような症状ですむことが多い。

 ただ、初めてかかった乳幼児は症状が重くなりやすく、肺炎や気管支炎で入院が必要になることもある。乳幼児の肺炎の約半分はRSウイルス感染症によるものとされている。高齢者でも症状が重くなることがある。

 感染研がまとめた全国の定点医療機関約3千カ所からの報告によると、4月26日~5月2日の1週間で、定点あたりの報告数は1・2。2019年は同時期に0・56だった。今の報告数は、19年でいえば7月末あたりに相当する。

 地域によって差があり、富山(5・45)、石川(3・21)、大阪(2・98)、奈良(3・29)、福岡(4・53)、佐賀(5・74)、熊本(2・94)、宮崎(4・89)などが多い。

 実は、20年にはRSウイル…

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