「生きていて欲しかった」 自民重鎮が羽田氏に哀悼演説

鬼原民幸
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 昨年12月に新型コロナウイルスのため、53歳で急逝した立憲民主党羽田雄一郎・前参院幹事長の哀悼演説が19日、参院本会議で行われた。親交のあった自民党尾辻秀久・元参院議員会長(80)が登壇。「与野党が厳しく対立する場面でも、先生がいると場の雰囲気が自然と柔らかくなった」と振り返り、「これからも何回も思い出すことになるでしょう。『さようなら』は言いません。また、お会いしましょう」と別れを惜しんだ。

 羽田氏は「コロナと闘う病院を支援する超党派議員連盟」の共同代表も務めていた。尾辻氏は「医療崩壊を防ぐための活動の先頭に立っておられた。ご自身の体調について、なぜ早くお伝えにならなかったのか」とし、「何でもいいから、生きていてほしかった」と悔やんだ。

 この日の参院本会議場の羽田氏の机には献花が置かれ、「羽田雄一郎」と書かれた氏名標が立てられた。 羽田氏は実父の孜・元首相の秘書などを経て、1999年の参院長野選挙区補選で初当選。旧民主党政権で国土交通相を務めた。昨年12月、「風邪」の症状を訴え、東京都内の病院へ向かう途中に容体が急変した。死去に伴う今年4月の補選では、実弟の次郎氏が当選した。(鬼原民幸)

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参院本会議で新型コロナで亡くなった羽田雄一郎氏の座席に手向けられた花束=2021年5月19日午前10時8分、上田幸一撮影
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参院本会議で新型コロナで亡くなった羽田雄一郎氏への哀悼演説をする尾辻秀久氏=2021年5月19日午前10時10分、上田幸一撮影
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参院本会議で新型コロナで亡くなった羽田雄一郎氏への哀悼演説が終わり、座席の名札が衛視によって倒された=2021年5月19日午前10時16分、上田幸一撮影