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ワクチン足りず接種間隔7週間以上に 市民「大丈夫?」

新型コロナウイルス

黒田壮吉
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 高齢者への新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まっている静岡県湖西市で、1回目と2回目の接種間隔が推奨されている3週間よりも長い7週間以上の予定になっていることが、市への取材でわかった。1回目の接種を終え、2回目の予約をとった市民からは「この間隔で効果は大丈夫なのか」など懸念の声が寄せられており、市は接種を早められないか模索している。

 接種で使われているのは、米製薬大手のファイザー製のワクチン。使用方法などが書かれた添付文書には「通常、3週間の間隔をあけて1人2回を接種する」とあり、「3週間を超えた場合はできる限り速やかに2回目の接種を実施すること」とされている。

 湖西市では4月中旬から予約を受け付け、5月8日から高齢者へのワクチン接種が始まった。対象の高齢者は約1万7千人で、1日270人ほどを集団接種しているという。

 市によると、国の意見なども参考にし、当初は4週間の接種間隔で打つ計画だった。1回目の接種後に2回目の接種の予約をとる運用だったが、1回目の接種の予約が予想以上に多く、供給されるワクチン量も想定の半分だったため、6月下旬まで予約が埋まってしまったという。市の担当者は「当初はなるべく多くの人に1回目の接種を打ってもらおうと考え、2回ともセットで予約してもらおうという考えはなかった」と話した。

 市は接種枠を増やそうと検討しているが、医療従事者の確保などに課題があるという。市民から「変異株が流行しているので間隔を空けるのは心配だ」などの声が多数寄せられている。

 厚生労働省によると、このワクチンを2回接種した場合の有効率は95%。一方、2回目の接種が3週間を超え、24~42日後になると有効率は73・3%になるというデータもある。ただ、3週間を超えた場合の有効率についてはデータが乏しく、世界保健機関(WHO)や米国では、3週間を超えた場合は6週間までに打つという目安が示されているという。英国では多くの人に1回目を打ってもらおうと、最大12週間と設定している。

 厚労省は「3週間を超えたらできるだけ早く、としか言えない」としている。一方、市の担当者は「予約枠を増やそうと調整している。住民の懸念を払拭(ふっしょく)できるようにしたい」と話す。(黒田壮吉)

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