はんこ屋も参入 「酒どころ」で広がるウイスキー生産

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宮坂知樹
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 日本酒の蔵元数全国最多を誇る新潟県内で、ウイスキー生産量が増えている。県内きっての老舗清酒メーカーや異業種組も参入し、「酒どころ」に新風を吹き込もうとしている。(宮坂知樹)

 日本酒の蔵元に似つかわしくない、真っ黒なシェリーだるが4本。「ウイスキーは10年、20年先に会社を支える商品になると期待している」と南雲二郎さん(62)が話した。清酒「八海山」で知られる、八海醸造(南魚沼市)の社長だ。

 来年で創業100年、県内の酒蔵で売上高2位を誇る同社がウイスキー製造に乗り出したのは、2017年のこと。出荷量がピーク時から1割減るなど、清酒の先細りが理由の一つだったという。ウイスキーだけでなく、クラフトビール、焼酎、甘酒と事業の幅を広げようとしてきた。

 ウイスキーならではの面白さも。「原料や度数など自由に決められ、熟成期間で味や香りもがらっと変わる」。焼酎日本酒と違って規制の少なさも魅力という。16年にウイスキー製造の免許を取得した。

 かつてビール醸造所だった建物を使い、蒸留器は焼酎用のもの。たるが並ぶ様子は見学できたが、蒸留までは「企業秘密」と見せてもらえなかった。

 同社が造ったのは、酒蔵らし…

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