続いた欠勤「あの時気づけていれば」19歳女性殺害事件

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伊藤繭莉、多田晃子 上保晃平、石垣明真
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 千葉県袖ケ浦市の竹林で12日、刺し傷などがある女性の遺体が見つかり、県警は19日、殺人事件として捜査していると発表した。

 捜査1課によると、12日午後11時ごろ、袖ケ浦市蔵波で「竹やぶで女性が倒れている。1週間ほど前から行方不明となり捜していた」と110番通報があった。警察官が駆けつけると、近くに住む美容師見習の中込愛美(あみ)さん(19)が血を流して倒れていた。体に刺し傷や切り傷があり、死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は出血性ショックの可能性があるが、特定されていない。

 7日朝に母親が自宅にいる中込さんを見かけた後、行方不明になっていたという。本人の携帯電話の位置情報をもとに兄の友人らが捜していたところ、12日夜、自宅から約450メートル離れた竹林で発見した。

 着衣に乱れはなく、遺体の近くには携帯電話やバッグ、現金の入った財布などがあった。刃物は見つかっていないという。

 県警は19日、木更津署に50人の特別捜査班を設置し、捜査を進めている。(伊藤繭莉、多田晃子)

今年2月ごろから休みがちに

 遺体が見つかったのは、JR内房線長浦駅から約450メートル離れた竹林。道路沿いの住宅街の一角にあり、付近は人通りも少なく、近隣住民もあまり立ち入らない場所だという。

 被害者の中込さんは昨年4月から、県内の美容室で見習いとして勤務していた。勤務先の上司によると、明るく器用で、勤務態度に問題はなかったという。だが今年2月ごろから休みがちになっていた。

 2月に「心機一転、環境を変えて頑張りたいので異動したい」と本人から申し出があり、3月から別の店舗に移った。だが異動後も5日ほどは出勤したが、欠勤が続くようになった。3月末には「体調を崩したので1カ月休みが欲しい」とのLINEによる連絡が届いたという。

 さらに、4月末にも「体調が戻らないのでもう少し休みたい」と連絡があった。行方不明前日の5月6日には、書類を提出する旨の事務的なやりとりをLINEで交わしたが、その後も中込さんから書類は届かなかった。店側は遺体が発見された12日にLINEで連絡を入れたが、「既読」にはならなかった。

 異動を申し出てきた際、上司…

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