フェイクの時代のシェイクスピア 野田秀樹さん新作劇

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 劇作家・演出家・俳優の野田秀樹さんが1年半ぶりの新作「フェイクスピア」開幕に向けて、稽古を進めている。稽古場で会う野田さんは、撮影中に共演の橋爪功さんと冗談を交わすなど、リラックスして楽しそうだ。

 〈フェイク+シェイクスピア〉というタイトルの言葉遊びが示す通り、偽物と本物がごちゃ混ぜになったこの世界で、どんな言葉に耳を澄ませているのか。そして、コロナ禍が演劇にもたらした影響とは。野田さんに聞いた。

言葉は変遷し、逆戻りしない

 ――これまでも言葉をめぐるさまざまな作品をつくってきましたが、今回は偽物を意味する「フェイク」を掲げています。

 言葉というものは変化すると逆戻りできない。年寄りはいずれ自分の若いときの時代に戻るだろうと思っているけれど、言葉は変遷していきます。それは致し方ない。

◇NODA・MAP企画・製作。24日~7月11日、東京・池袋の東京芸術劇場。7月15~25日、大阪・新歌舞伎座。電話03・6802・6681

 フェイクについていえば、言…

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