リモートでも店頭のように買い物 広がる「OMO店舗」

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橋田正城
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オンワード樫山のOMO型店舗「ONWARD CROSSET STORE」。オンラインストアの商品を取り寄せて試着・購入できる=2021年4月23日、千葉県船橋市
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 店舗とオンラインのサービスを組み合わせた「OMO」と呼ばれる形態の店が流通業界で広がってきた。コロナ禍で休業や時短営業を強いられる店も多く、リアルの客足は遠のきがちだ。デジタル化でサービスを高め、商品を買ってもらいやすくする狙いがある。

 OMOは「Online Merges with Offline」の略で、オンラインと店の融合を意味する。オンワード樫山は4月、「ららぽーと TOKYO―BAY」(千葉県船橋市)に、OMOの旗艦店「ONWARD(オンワード) CROSSET(クローゼット) STORE(ストア)」を開いた。約330平方メートルの売り場にアパレル、雑貨、食品、美容ケア用品などを取りそろえた。

 これまでは、服を買う時に店頭で希望のサイズがないことがあり、オンラインストアでは試着せずに買う必要があった。しかし、この店ではオンワードのウェブサイトで商品を前もって取り寄せ、確実に試着や購入ができる。

 またオンラインで商品を選び、身長や好みの色などを入力すれば画面上で着用イメージを確認でき、販売員から商品やスタイリングの助言も受けられるようにした。担当者は「店のサービスを、リアルとオンラインでなるべく同時に展開したい」。オンワードはEC(ネット通販)の売上高を2030年度に1千億円とする目標で、OMOも全国展開する。

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オンワード樫山の新サービスでは、商品の着用イメージをオンライン上で確認できる=2021年4月23日、千葉県船橋市

 三陽商会も4月末、東京都内の「ポール・スチュアート青山本店」でオンライン接客を始めた。店頭の全商品をウェブ上で見られるようにして、スタッフが店頭のパソコンから接客する。店から生地などの見本を送って、来店時と同じように素材を確かめてもらうことも出来る。採寸データのある顧客は、オンライン上でスーツを新調できる。

 5月18日現在、ポール・スチュアートは国内81店舗のうち10店が休業中だ。実際の店を利用できない各地の顧客の利便性を考えて、青山本店でのオンライン接客は実施時期を早めた。

 OMOに一足早く取り組んだ…

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