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陸上イージス代替艦、コスト倍増9千億円に 防衛省試算

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伊藤嘉孝、柴田秀並、畑宗太郎
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 昨年6月に配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(陸上イージス)に代えて、政府が整備を決めた代替艦「イージス・システム搭載艦」2隻の総コストが、少なくとも9千億円近くと試算されていたことがわかった。計画当時に総コストが4500億円ほどとされた陸上イージスの2倍の水準となる。コストの総額は「1兆円規模まで膨らむ」(政府関係者)可能性がある。

 政府は陸上イージスの導入断念後、代替策の検討を進め、代替艦の導入方針を昨年12月に閣議決定した。政府関係者によると、防衛省の防衛計画課は閣議決定に先立つ11月時点で、総コストの試算を「代替案検討状況の整理」と題する内部文書でまとめていた。

 国会の質疑では、代替艦の総コストについて説明を求める声が上がっているが、政府は総コストの試算を明らかにしていない。巨額の総コストの情報が共有されないまま、国会や与党内で代替のあり方が議論されてきたことになる。

試算すらできない「+α」費用

 防衛装備品は、導入費だけでなく維持費も巨額なため、この二つを合わせた総コスト「ライフサイクルコスト(LCC)」が重視される。これまでに防衛省が代替艦のコストについて公表したのは、導入費(2隻で4800億~5千億円以上)のみで、維持費は明らかにしていない。

 だが、内部文書では、米国や…

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