「氷河期の生き残り」今が見頃 根室のサカイツツジ

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大野正美
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 「氷河期の生き残り」といわれ、国内では北海道根室市の落石岬だけに自生するサカイツツジが、赤紫の愛らしい花を咲かせている。

 ツツジ科の低木で、ロシアのサハリン(樺太)など北半休の寒冷地に分布する。北海道大植物園の初代園長で、内村鑑三、新渡戸稲造と札幌農学校で同期だった植物学者の宮部金吾らが、樺太の北緯50度にあった旧ロシア帝国との国境付近で見つけ、1915年に報告したものが分布の南限とされた。このために「サカイ」の名がついた。

 その後、33年に落石岬の湿原でも確認された。樺太と北海道が陸続きだった氷河期の植生を、本来の分布地から離れて飛び地状に示す「隔離分離」の貴重な例として、40年に国の天然記念物に指定された。

 見学用の木道が整備された自…

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