• アピタル

モデルナとアストラ製ワクチン承認へ ア製は使い道未定

新型コロナウイルス

市野塊
[PR]

 米モデルナと英アストラゼネカが開発した二つの新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省の専門部会は20日夜、国内での製造販売を承認することを了承した。21日に正式承認する見込み。モデルナ製は24日から東京都大阪府に設置する大規模接種センターなどで使うが、アストラゼネカ製は使い道が決まっていない。

 国内で使えるワクチンは米ファイザー製とあわせ3種になる。政府はファイザー製を9700万人分、モデルナ製を5千万人分、アストラゼネカ製を6千万人分確保。接種対象の国民全員に行き渡る計算だが、承認申請前の米ノババックス社とも2022年初頭から7500万人分の供給を受けることにしている。ワクチン接種の効果が続かず、今後も接種が必要になった場合に備える。

 モデルナ製は、ファイザー製と同じ「メッセンジャーRNA(mRNA)」という遺伝物質を使う。筋肉内に2回接種する。mRNAは壊れやすいため、零下20度前後で冷凍保存する必要がある。

 同社は有効性について、米国での治験では、ワクチンをうった人はうたなかった人に比べて、約94%発症する割合が低かったと発表している。ファイザー製は約95%とされ、同水準の有効性が期待される。

 アストラゼネカ製は、細胞内に必要な物質を届ける「ウイルスベクター」を使う別のタイプ。2回筋肉内に接種する。2~8度で冷蔵保存でき、冷凍の必要はない。

 同社は英国などでの治験の結果、有効性は約70・4%だったとしている。

 アストラゼネカ製の実用化が進んでいる欧州では、頻度は極めて低いが、副反応として「血栓症」が報告されている。欧州医薬品庁(EMA)は「ワクチンをうつメリットはリスクを上回る」としながらも、最終的な使用の判断は各国に任せている。このため、接種を高齢者に限定する年齢制限や、使用中止の措置をとっている国がある。国内での年齢などの接種対象や使い方については今後、厚労省が部会を開いて検討する。

 いずれも他国ですでに使われているワクチンで、海外で実施した治験データをもとに国内での審査を簡略化できる特例承認の適用を求めた。アストラゼネカは2月、モデルナは3月に厚労省に承認を申請。日本人でも有効性や安全性があることを示すため、国内で追加治験を実施し、そのデータを提出している。(市野塊)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]