ミャンマー国軍トップの定年撤廃 政変後、続投へ布石か

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 ミャンマーでクーデターを起こした国軍が、直後に最高司令官の定年規定を撤廃していたと、現地メディアが20日に報じた。7月に65歳の定年を迎えるミンアウンフライン最高司令官の続投を意図した措置とみられる。大統領の座に意欲的とされるミンアウンフライン氏が、最高司令官にとどまりながら機会をうかがう可能性が出てきた。

 現地メディアによると、国軍はクーデターから3日後の2月4日、最高司令官の任期を65歳までとする軍指令を撤廃すると決め、3月に官報に掲載した。ミンアウンフライン氏は2011年に最高司令官に就任。国軍はミンアウンフライン氏が60歳になる16年に、最高司令官の任期を65歳までにすると発表していた。

 国軍は非常事態宣言の解除後に総選挙を実施し、勝った政党に政権を渡すとしているが、それまでにアウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)を徹底的に弾圧し、国軍系政党に政権を担わせるシナリオを描いているとみられる。そうなれば、ミンアウンフライン氏が大統領に就く道も開けてくる。

 非常事態宣言は最長2年まで延長でき、総選挙はそれから半年以内に実施する規定で、国軍の統治は2年半続く可能性がある。少なくともその間は、ミンアウンフライン氏が国軍トップの座にとどまる可能性が高い。(バンコク=福山亜希)