続く入院要請「携帯二つ持ち対応」 医療者が語るコロナ

有料会員記事新型コロナウイルス

芳垣文子
[PR]

 新型コロナウイルスの感染が北海道内でも最も深刻な札幌市では、コロナ病床がほぼ満杯になり、医療提供体制は逼迫(ひっぱく)している。札幌市のコロナ診療の中核である市立札幌病院の西川秀司院長(61)と平間留美看護師長に、現在の病院の状況や最前線のスタッフの勤務状態などについて聞いた。(芳垣文子)

      ◇

西川院長「スタッフのストレス大きい」

 ――現在の病院の状況は。

 「90床(20日現在)のコロナ病床はほぼ満床で、一般病棟も一部転用して対応しています。コロナ患者のケアを担うスタッフのストレスも大きく、患者の急増で負担も増しています。搬送されてきても受け入れられないケースが起きています」

 「一般患者の受け入れも制限せざるを得ない状態です。スタッフの数には限りがあり、厳しい状況が続いています」

 ――この状況を乗り切るための対策は。

 「とにかく人の流れを減らし、新規感染者数を減らすことが第一です。そのためには、基本的な感染対策に加え、人と人との接触を避ける。それが医療の逼迫を改善する最も有効な対策なので、ご協力をお願いします」

 ――変異ウイルスの影響は。

 「変異株は感染力が強く、若年者の感染が多いほか、重症者も多く、容体の急変も目立つのが特徴です。医療に大きな負荷がかかり、ギリギリの状況です。ただ昨年来、当院では1千例以上のコロナ患者を診療し、治療面で様々なデータの蓄積もできてきました。今後も他の病院とも連携しながら、できる限りの対応を続けていきます」

平間看護師長「若い人も発熱長期化」

 ――現在の感染「第4波」の特徴は。

 「夜間に搬送されて入院する人が増えています。夕方4時半ごろから夜7~8時が多く、この時間帯は看護師が日勤から夜勤に交代し、入院患者の食事時間でもあります。携帯電話を二つ持って対応していますが、両方で通話しないといけないこともあるほど多忙で、夜勤の人数を増やすなどして対応しています」

 「最近は若い人でも発熱が長引き、動けなくなる人が増えています。20~30代でも38~39度台の熱が続き、食事を取れない人がかなり多いと感じます」

 ――コロナに対応する看護師の勤務状況は。

 「コロナ患者がいる場所での滞在は原則2時間以内ですが、治療が続いて超えてしまうこともあります。患者の急増で一般病棟が急にコロナ病棟に転用され、『今夜からコロナ病棟で働くように』というケースもありました」

 「一般病棟を転用したコロナ…

この記事は有料会員記事です。残り463文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]