124億年前、最古の渦巻き銀河発見 国立天文台など

小川詩織
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 観測史上最も古い124億年前の渦巻き銀河を見つけたと、国立天文台などが発表した。原始的な銀河は134億年前のものが見つかっているが、そこから10億年ほどで渦を巻く銀河が登場していたことになる。銀河がどのように形成され、成長するのかという謎に迫れそうだ。論文は21日、米科学誌サイエンスの電子版(https://science.sciencemag.org/cgi/doi/10.1126/science.abe9680別ウインドウで開きます)に掲載された。

 総合研究大学院大博士課程の津久井崇史さんらは、南米チリのアルマ望遠鏡で2018年、おとめ座にある124億光年先の銀河に渦巻き状の構造があるのを見つけた。これまでは114億年前が最古だったが、一気に記録を更新した。観測した電波の波長の伸び具合から、124億年前であることも改めて確かめた。

 宇宙が138億年前に誕生した直後、銀河はガスや星が集まった原始的なものしかなかったが、次第に円盤状になり、渦を巻き始めたとされる。現在は銀河の7割が渦巻き銀河だが、100億年以上前では数例しか見つかっていなかった。

 今回の発見で、宇宙誕生の14億年後には渦巻きができていたことがわかった。国立天文台の井口聖教授は「見つけた時は驚いた。私たちの住む天の川銀河のような渦巻き構造がいつ、どうやってできたのかという謎に迫れる可能性がある」と話した。小川詩織