民間人が死ぬのに空爆する論理 イスラエル側の言い分は

有料会員記事ガザ情勢

エルサレム=高野遼
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 パレスチナのガザ地区への空爆で、子どもを含む多数の民間人が犠牲になった。イスラエルは、イスラム組織ハマスが民間人を「人間の盾」に使っているから、やむを得ないと主張する。市民の犠牲は本当に避けられないことだったのか。イスラエルパレスチナ、それぞれの立場を知る専門家たちに見解を聞いた。(エルサレム=高野遼)

「ハマスは民間人を盾にした」

 イスラエル国際法部門の元担当者でイスラエル国家安全保障研究所のプニナ・シャルビット・バルヒ研究員の話

 イスラエル軍による攻撃は、ハマスの軍事施設を標的としています。兵器の製造所や保管庫、司令室や情報機関など。これらを標的とすることは合法です。

 ところが、そうした施設が民間の施設内に存在しています。住宅やビル、学校やモスク(イスラム礼拝所)、病院や海外メディアの拠点などが、ハマスに利用されているのです。イスラエル軍が攻撃しづらいことを分かって、民間人を盾に使っているわけです。

 そのため、攻撃によって時には民間人の命も失われます。そして国際社会からは、イスラエルに対する圧力がかかる。これこそがハマスの戦術なのです。

 ただ、イスラエルには攻撃する以外の選択肢はありません。そうしなければ、国土にロケット弾を自由に撃ち込ませ続けることになるからです。あなたの国の主要な都市が常に危険にさらされ、政府が何もできなかったらどうでしょうか。

 国際法には二つの原則があります。

 まず、攻撃は軍事的な対象に…

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