「グッズを配って人寄せ」 山梨知事、聖火リレーに苦言
吉沢龍彦
山梨県の長崎幸太郎知事は20日の記者会見で、東京五輪の聖火リレーについて考えを述べた。「聖火ランナーの前後で大規模なスポンサーカーが、例えばノベルティグッズを配って人を寄せてしまうようなやり方はいかがなものか」と苦言を呈した。
長崎知事は、他県の知事と広島県内で会合をした際、現状を危惧する声が相次いだことを紹介。その上で、約1カ月後に予定されている県内でのリレーに関して「聖火ランナーがリレーすることがメイン。やるべきでないという判断を余儀なくされるような事態は避けられるように、スポンサーには良識をもってご判断いただきたい」と述べた。
県内の聖火リレーは6月26、27日に行われる予定。県によると、沿道を盛り上げる先導車やパートナー企業がパフォーマンスを行う車列に続いて聖火ランナーが走る。ランナーの前後に30台以上の車が連なり、隊列の全長は800メートルを超える。(吉沢龍彦)
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