熊本・川辺川ダム 環境影響調査を実施へ 国交相が表明
山本孝興
熊本県の球磨川支流の川辺川で整備が検討されている流水型ダムについて、国土交通省は21日、環境影響評価(アセスメント)を実施すると発表した。ただ、ダムの関連工事は1999年の環境影響評価法の施行前から続いているため、新たな整備も同法の対象にしない方針。
赤羽一嘉・国交相が21日に表明した。新たな流水型ダムを巡っては、熊本県の蒲島郁夫知事が同法と同等の調査を求めていた。国交省がこれに応じた形で、今後調査した上で県知事や流域の市町村長などから意見を聴き、環境保全措置などが実施される。
赤羽氏は法律に基づかないアセスの実施について問われ、「そもそもやらなくてもいいところだが、地元の要請があったのでやらせて頂く。同じだけのものをやろうと思っているので、(法律に)こだわるのはあまり意味がないと思う」と述べた。
国交省はあわせて、球磨川水…