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変異株の脅威、「優等生」のベトナムやタイにも

有料会員記事新型コロナウイルス

ハノイ=宋光祐、バンコク=乗京真知
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 新型コロナウイルス感染対策が比較的うまくいっているとされてきたベトナムとタイで、4月下旬から感染者が急増している。これまでは厳しい隔離や移動制限で感染を封じ込めてきたが、英国型やインド型変異株の流入に加え、ワクチン接種の遅れで感染者の増加に歯止めをかけられずにいる。大規模な工業団地の操業停止など、経済への影響も出てきた。

 「今回の感染拡大は変異株のせいで、今までよりも長く大規模になるかもしれない」。ベトナムのロン保健相は17日、地元メディアに苦しい胸の内を漏らした。

「対策の成功例」ベトナムに異変

 昨年1月に世界的に感染拡大が始まって以降、ベトナムは外国からの入国者や感染者に接触した人を対象に厳しい隔離を実施してきた。市中感染は断続的に発生したが、今年4月下旬までの累計の感染者数は3千人を下回り、世界保健機関(WHO)などから対策の成功例として評価されていた。

 ところが、4月29日、日本から帰国した北部ハナム省の20代の男性の感染が確認された。発症したのは2週間の隔離と検査での陰性の確認を終えて自宅に帰った後だった。

 5月4日には北部の別の省でも隔離を終えた中国人の技術者と接触したベトナム人の感染が判明。その後、北部を中心に感染が広がった。

 保健省は同5日、外国からの入国者や感染者の接触者を対象に実施していた2週間の強制的な隔離を、3週間に延長すると決定。その後に自宅などで1週間続ける自主隔離でも監視を強めており、隔離期間は実質的に計4週間に延びた。

 しかし、その後も感染者は増え続け、16日には1日で最多となる187人の市中感染を記録。4月下旬から2週間余りで感染者数は1千人以上増え、累計感染者数は4千人を超えた。

 政府は英国型とインド型変異株の広がりを原因とみている。北部で市中感染が再発した時の遺伝子検査で検出されたためだ。

ワクチン接種の遅れ 経済への影響も

 一方、ワクチン接種は遅れて…

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