5千円で「優先接種」 ワクチン予約便乗の詐欺に注意 

長谷文
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 新型コロナウイルスのワクチン接種の予約が取りづらいことに乗じた詐欺の多発が懸念されるとして、消費者庁が注意を呼びかけている。全国の消費生活センターなどに寄せられる相談件数は5月に入り倍増しており、同庁は一部自治体の予約代行の取り組みに水を差しかねないとしている。

 同庁によると、消費生活センターなどに寄せられたワクチン接種に絡む相談件数は19日時点で113件。うち5月は42件で、すでに先月(27件)を上回っている。自治体職員を名乗る人物が高齢者宅を訪ねてきて、優先的に接種できる優待券を5千円で購入できると持ちかけられ、実際に支払ったケースもあったという。

 ワクチン接種の予約は、各地で電話がつながらない事態が生じ、自治体によっては、職員が対面で予約の代行を始めている。消費者庁の担当者は、「日頃から付き合いのない人や団体から話を持ちかけられたら、まず知人に相談するなど確認してほしい。金銭の支払いや個人情報の提供を求められる場合は特に注意を」と話している。(長谷文)