オードリー・タン氏語る 「政府が市民を信頼して」

鬼原民幸
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 台湾の唐鳳(オードリー・タン)デジタル担当相が21日、立憲民主党の会合にオンラインで参加し、新型コロナウイルス対策について語った。封じ込めに成功したと評価された台湾だが、現在は再び感染者が急増している。タン氏は「数カ月以内に台湾製ワクチン開発が追いつくだろう」と述べ、収束は可能との見通しを語った。

 台湾はデジタル技術を駆使した域内住民の接触確認を徹底し、世界的にもコロナの封じ込めに成功したと評価されていた。ただ、今月に入って感染者が増加し、当局は全土で小中高校を原則休校にしたほか、企業にテレワークを要請するなど対策に追われている。

 タン氏は「マスク着用の徹底や密集を避けることで、まずは現在の防疫レベルを維持する必要がある」と説明。現状ではワクチンの数が足りていないものの、数カ月以内に台湾製ワクチンが完成すれば、封じ込めは可能だと強調した。

 一方、出席者から「どうすれば日本の対策がうまくいくか」と問われ、タン氏は「まずは政府が市民を信頼することが重要。そこが欠けていると、市民は何事も上から押しつけられているように感じる」と語った。デジタル技術を生かすためには「使用目的を限定し、個人情報の使途を明確に線引きすることが大切だ」と指摘した。鬼原民幸