逃げ出した外国人を雇いたい 実習生を頼る「野菜王国」

有料会員記事

荒ちひろ 堤恭太 桜井泉 南彰
[PR]

 スリランカ人女性の死亡をめぐり出入国在留管理庁への批判が強まるなか、政府・与党は出入国管理法入管法)改正案の今国会の成立を断念しました。在留資格がないままに暮らす外国人をどうしたらいいのか。日本にはすでに、現実問題として向き合っている地域があります。少子高齢化の進む村や迫害を逃れた人が多く住む市を訪ねました。

4000人の村で働く1000人の外国人 長野・川上村

 日本で働く外国人を在留資格別に見たとき、4分の1近くを占めるのが約40万人の技能実習だ。途上国への技術移転の名目で1993年に始まった制度だが、過酷な労働に耐えかねて逃げ出したり、実習先の都合で契約を打ち切られて行き場を失ったりする若者たちを生んでいる。出入国在留管理庁によると、こうした人たちは昨年だけで、全国で5885人に上ったという。

 レタス生産量日本一で知られる長野県川上村の由井明彦(はるひこ)村長は3月、入管庁長官に、こうした「一時失踪実習生」に在留許可を与えて農作業への就労を許可することなどを求める要望書を出した。野菜王国といわれる村で、なにが起きているのか。5月上旬、村を訪ねた。

 一面に広がる畑には雑草を防…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。