思いこもる1枚 「写真供養」し別れ 三重

岡田真実
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 遺品整理で見つけた故人の写真や、セピア色の集合写真――。捨てるには忍びない、映した人や被写体になった人の思いがこもる写真を、供養をした上でお焚(た)き上げをする「写真供養」が6月1日、津市栄町1丁目の四天王寺で営まれる。主催するのは三重県カメラ商組合。供養する写真を25日まで募っている。

 写真供養は、日本写真協会が定める「写真の日」の6月1日に合わせて毎年催し、今年で6回目。同組合の加盟店から「お客さんから写真の処分に困っていると相談を受けた」という声が上がったことをきっかけに始まった。

 同組合理事長の中尾浩一さん(66)によると、集まる写真は年々増加。特に昨年はコロナ禍で在宅の機会が増え、整理整頓をする人が多かったためか、例年の約1・5倍、8千枚ほどの写真を供養した。

 今月12日。中尾さんのカメラ店に、写真供養の依頼で、三重県松阪市の三浦里美さん(54)が段ボールを抱えて訪れた。中には、亡くなった両親の結婚式の写真や両親の小さい頃の写真が積み重なっていた。

 三浦さんは、父が亡くなった昨年3月ごろから、三重県四日市市の両親の家に通い、遺品整理を進めてきた。両親の旅行写真などを見ながら、「この時からカラーになったんだ」と時代の流れを感じたり、「ここにも行っていたのね」と思いをはせたりしながら整理を進めたため、アルバムを片付け終わるまで1年近くかかった。「写真を片付けるうちに、供養してあげた方が両親も喜ぶような気がした」と話す。

 供養料は段ボール1箱につき2千円。箱の大きさは問わない。額縁やアルバムから外した写真が対象で最寄りの同組合加盟店で預かる。寺への直接の持ち込みは遠慮してもらう。問い合わせは県カメラ商組合事務局(059・225・8188)。(岡田真実)