ダライ・ラマは「チベット安定に危害」 中国の白書

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北京=冨名腰隆
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 中国政府は21日、チベットに関する白書を発表し、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世と支持者らについて「長い間、チベット独立の陰謀を捨てず、チベットの安定と団結に危害を及ぼしてきた。祖国分裂をたくらんでいる」と強く非難した。中国側との対話を探るチベット亡命政府側に改めて「ノー」を突きつけた形だ。

 中国政府は、中国軍がラサに進駐し、チベット政府側と協定を結んだ1951年5月23日を「平和解放の日」と位置づける。今回の白書は70周年に合わせて発表されたもので、「チベットの平和解放と繁栄発展」と題した。

 白書は、59年のチベット動乱を機にインドへ逃れて亡命政府を樹立したダライ・ラマ14世らを「暴力をあおり中国に圧力をかけ続けてきた」と批判。2011年ごろから相次いだチベット僧の焼身自殺にも触れ、「ダライ・ラマ14世の集団が扇動した」とした。

 ダライ・ラマ14世が長年掲げてきた「独立ではなく、高度の自治を求める」との中道路線については、「中国政府の指導や現行の社会政治制度を認めておらず、中国の憲法や法律、基本制度に合致しない。チベット族を含むすべての中国人民の根本的利益にも反するものだ」と断じた。

 また、チベット亡命政府を支援してきた米国なども「ダライ・ラマ14世の逃亡を助けるのみならず、大量の武器を投じて反乱を助長してきた。ここ数年、西側諸国の反中勢力によるチベットへの干渉はよりひどくなっている」と指摘。「中国は祖国統一と国家主権を断固守り抜く」とした。

 国際社会が批判を強めるチベ…

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