「初代」桃太郎像、岡山空港に復活へ お供もしっかり

吉川喬
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 JR岡山駅を背に、街をりりしく見守るおなじみの桃太郎像。今の桃太郎は実は2代目で、駅にはかつて初代の像があった。JR西日本が保管し、表舞台から姿を消していたが、このたび岡山空港(岡山桃太郎空港)の「顔」として復活することが決定。修復を終え、近くその雄姿を現す。

 初代は1960年、創立10年を迎えた岡山青年会議所(JC)が旧国鉄に寄贈。高さ約1・5メートル(台座を除く)で、お供のイヌ、サル、キジを従えている。当初は駅構内に設置されていたとみられる。

 ところが71年、今度は岡山西ロータリークラブが同じ大きさ、デザインの桃太郎像をつくり市へ寄贈。同クラブによると、なぜ贈ったのかは記録がなく分からない。JC元会員のロータリークラブ会員が企画したという説もある。

 JCやJR西などの話をまとめると、初代はその後、駅2階の連絡コンコースへ移され、2006年の駅改良工事に伴って撤去された。一時的に展示されることはあったが、代わりの常設場所は見つからず、JR西の施設に移されて保管されていたという。

 昨夏、初代が表舞台から姿を消したことをJCのメンバーが聞きつけ、計画は動き始めた。メンバーがJRに確認したところ、ブルーシートをかぶり、ほこりにまみれていたという。岡山のシンボルとして生かしたいと考えたJCは、岡山空港での活用を企画。移設費集めのため、今年3月にクラウドファンディングを始め、目標額を上回る約123万円が寄せられた。

 このほど修復を終え、25日にも岡山空港のターミナル正面入り口で再デビューする。関係者による記念式典が開かれる予定。日没後には、岡山らしさをPRするために桃色にライトアップするという。

 JCの小林佑輔理事長(40)は「『桃太郎のまち岡山』の空の玄関で、新たなシンボルとし、盛り上げていきたい」と話す。(吉川喬)