松井田城址を国史跡に 御城印で機運高める 群馬・安中

角津栄一
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 戦国時代の山城で、真田幸村初陣の舞台になったとされる松井田城(群馬県安中市松井田町)の御城印を、城址(じょうし)保存に取り組む「松井田城址保存会」が発行している。豊臣秀吉による小田原攻めで、豊臣勢と北条勢による激戦地となり、小田原城陥落の戦史を物語る遺跡。保存会は国指定史跡をめざしている。

 安中市教育委員会などによると、松井田城址は標高約400メートルの尾根の上に本丸が築かれた山城の跡で、主要部は東西に約1キロ、南北に約1・5キロの範囲に及ぶ。

 何度かの改修を経て、北条氏支配の天正年間に、大道寺政繁が城主となり、大規模に拡張し、現在の遺構の形になった。天正18(1590)年に、豊臣秀吉の小田原攻めで、前田利家、上杉景勝、真田昌幸らに攻められ落城した。

 保存会は2017年に発足し、城址見学用の通路整備や案内資料の作成、配布などをしている。

 旧松井田町時代に、城址の現地調査をして遺構の配置を記した地図を作製した、江戸東京博物館学芸員の斎藤慎一さんは、国指定史跡となる価値は十分にあると評価している。

 「当時の姿が広範囲に状態良く残っており、築城の意図がよく分かる。国内で、あれほど大規模の城で峠の守りを固める事例は少なく貴重な遺構だ」と話している。

 国指定史跡をめざす保存会の小板橋正紀会長は「中世に落城して以来、ほとんど手が加わらずに残されており、数多くの貴重な遺構が無傷で残っている。県内の国指定史跡の金山城、箕輪城と同等の価値があり、観光資源として保存活用すべきだ」と話している。

 御城印は、安中市の「ふるさと学習館」、大道寺政繁公の墓所「補陀寺」などで購入できる。1枚300円。保存会への連絡は、http://matsuidajyou.sakura.ne.jp/index.html別ウインドウで開きます(角津栄一)