「なんとかしないと」小学生6人の勇気、おじいさんを救う

西崎啓太朗
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 小学校から下校途中だった5~6年生の児童6人が、自宅の玄関先で倒れていた70歳の男性を救った。

 4月14日午後3時半ごろのことだ。茨城県水戸市立渡里小学校の安美貴子さん(10)と小沢灯路(ひろ)さん(10)は通学路を歩いて帰る途中、玄関先で倒れている男性を見つけた。玄関扉のガラスは割れ、男性は頭から出血していた。

 「なんとかしなければ」。2人は少し後に通りかかった加藤輝(らいと)さん(10)、小林楓(かえで)さん(10)、豊田七都さん(11)に駆け寄って「おじいさんが倒れている」と伝えた。

 そして、5人で役割分担することに。小沢さんと小林さんは、豊田さんの家へ走り、母親を呼びに行った。残りの3人は男性のもとで、頭を支えたりけがの状況を確認したりした。

 その後、通りかかった山口円花さん(11)が「何かを敷いた方がよいのでは」と考え、ランドセルを男性の頭の下に置くことに。そうしているうちに、現場に豊田さんの母が到着。すぐに119番通報した。

 救急車の中で、消防隊員が男性の状況を確認した。水戸市消防局北消防署によると、頭を打っているようだったという。男性は病院には行かず、無事帰宅した。

 北消防署は4月30日に小学生6人に感謝状を贈呈した。青木剛署長から「勇気ある行動だった」とほめられた山口さんは「すごく心配だったけど、おじいさんが助かってよかった。今後も困っている人がいたら助けたい」と笑った。(西崎啓太朗)