第12回「蜜月」演出の日米外交 通商、辺野古…歴史の評価は

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米大統領選の直後にトランプタワーを訪ねた安倍首相は、トランプ次期大統領の気持ちをつかみ、その後も関係を深めた。しかしその蜜月も、そのまま日米関係に反映されたわけではなかった。

「未完の最長政権」第3部第12回

 米ニューヨークのトランプタワー。首相の安倍晋三米大統領選から10日も経たない2016年11月17日、次期大統領のトランプの元へ赴いた。エレベーターでトランプのまな娘イバンカと夫のクシュナーと居合わせると携帯電話を取りだし、動画を再生してみせた。

 「とてもキュートで、よかったですね」

 その動画は、イバンカが投稿。長女アラベラ・ローズちゃんがパジャマ姿でピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」をまねて歌い踊る、かわいらしい動画だった。

写真・図版
「女性のエンパワーメントに関する首脳特別イベント」の会場で、米国のイバンカ大統領補佐官(中央)を挟んで握手する安倍晋三首相(左)とトランプ米大統領=2019年6月29日午前10時12分、大阪市住之江区、恵原弘太郎撮影

 政府関係者はこのエピソードを紹介しながら「夫婦はすごく喜び、早速トランプにも報告。これで相手の心をつかんだ」と語る。

 自民党副総裁の高村正彦は「安倍総理は田中角栄さん以来の人たらし」と評した。

 安倍・トランプの蜜月関係の土台作りには官房長官だった菅義偉も一役買っていた。

【プレミアムA】 未完の最長政権 第3部

「外交の安倍」。2012年に首相の座に返り咲いた安倍晋三前首相はそう呼ばれた。「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を掲げ、訪問国は80カ国を数える。「未完の最長政権」第3部では、安倍外交の内実を検証する。

 「トランプやサンダースがこ…

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