沖縄、赤瓦づくりや漆塗りの技術継承へ 首里城再建にも

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島崎周
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 琉球王国時代から続く赤瓦づくりや漆塗りの技術を継承しようと、沖縄県で職人を育成する取り組みが進んでいる。技術を活用する機会が減り、職人の育成が難しい状況が続いていた。火災で焼失した首里城の再建、その後の修復にもつなげたい考えだ。

 3月中旬、沖縄県与那原町の八幡瓦工場で、男女5人が赤く焼き上がった瓦のできばえを1枚1枚、手にとって確認していた。

 5人は、一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)の職人を育成する事業の参加者。4カ月かけて学んできた手作りの赤瓦は、ひびが入っていたり、厚さや大きさも不ぞろいだったり。講師を務める県赤瓦事業協同組合の代表理事で、同工場の八幡昇社長(71)は「いい色に焼き上がった。実際に使えるものではないが、初めてにしては上出来」と声をかけた。

 今回の育成事業は、沖縄美ら島財団が文化庁から約600万円の補助を受けて、昨年秋から始めた。

 財団は琉球王国時代の歴史や美術、工芸品などの調査研究を担う「琉球文化財研究室」を、2015年に発足。首里城を始めとする様々な文化財の修復や復元にかかわるなかで、人材育成や技術継承の重要性を痛感していたという。

 課題となっていたのは、職人たちの仕事の不安定さ。古い建造物の修復などは頻繁にあるものではなく、職人たちの仕事が少なくなることで技術の継承が難しかったという。修復がない時期も、経済的な心配をせずに技術を学べる仕組みが必要だった。

 カリキュラムは瓦づくりと漆…

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