第4回来てくれない救急車 「太陽みたいな母さん」なぜ逝った

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長富由希子
【動画】大阪府内で自宅療養する新型コロナウイルス感染者を支える往診医に同行した=ファストドクター提供、映像の一部を加工しています
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 大阪府の隣の兵庫県でも同様に、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、医療提供体制が危機的状況に陥った。大阪市に住む女性を取材し、神戸市で亡くなった母への思いを語ってもらった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で病床が逼迫(ひっぱく)する神戸市で、病状悪化から入院まで2日近くかかり、救命措置が遅れた70代女性の患者が、5月初旬に亡くなった。「あまりに無念で母がふびんすぎる。悲しみと苦しみに毎日押しつぶされている」。大阪市に住む40代の娘が心境を語った。

 「新型コロナウイルスの検査結果が陽性だった。でもたくさん待っているから、入院できないんだって」

写真・図版
母から届いた今年の年賀状。感染対策で2人の孫に会えないことを残念がっていた=遺族提供(画像の一部を加工しています)

 そんな電話が母親から女性の携帯にかかってきたのは、4月中旬のことだった。母には、重い基礎疾患がある。感染を恐れ、外出は日用品の買い物と通院だけ。美容院にも行かず、自分で髪を切っていた。コロナの流行が落ち着いた時期でも「感染が怖いから、会いたいけど会えない」と孫にも会わなかった。「あんなに気をつけていた母なのに、どうして」

搬送されたときには重症

 陽性とわかった時点で、母の…

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