サガンユース出の非エリート 逆転導いたMF樋口の変身

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藤木健
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 (22日、鳥栖2―1鹿島)

 抑えをきかせた右足シュートがゴールネットを揺らした。後半34分に決勝点を決めたサガン鳥栖のMF樋口雄太(24)は駆け出し、本拠のスタンドへ誇らしげに拳を突き上げた。

 「サガン鳥栖の象徴になる」「チームを勝たせる決定的な仕事をする」

 小学3年生から鳥栖の下部組織で育った地元・佐賀県出身の生え抜きは、常々口にする。チームを今季初の逆転勝ちに導き、「上に行くために落とせなかった試合。勝ち切れて、チームの底力がつく」。

 決してエリート街道を歩んできたわけではない。高卒時はまだ鳥栖ユースが今ほど栄える前。トップに昇格できず、他クラブからも声はかからなかった。「元々はボールを持って何かするのが好きな選手だった。それ以外の部分でチームを助けられていなかった」。いまでこそ自らを顧みる。当時を知るサッカー関係者も口をそろえた。「うまいけどひ弱」「プロで通用するという評価はなかった」

 鹿屋体大を経て、2019年…

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