ワクチンでも対抗する米中 特許一時放棄する中国の思惑

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ローマ=大室一也、北京=冨名腰隆、ワシントン=合田禄
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 新型コロナウイルス対策を多国間で議論する「世界健康サミット」が21日に開かれ、中国の習近平(シーチンピン)国家主席ワクチン知的財産(特許)の一時放棄を支持する考えを表明した。今月5日に特許放棄への賛同を表明した米国を追いかけた格好だ。途上国への供給も含めた「ワクチン外交」でも、米中対抗の構図が鮮明に浮かび上がった。

 サミットには、主要20カ国・地域(G20)や国際機関の首脳らがオンラインなどで参加。習氏はビデオメッセージを寄せ、「発展途上国が入手できるようにしなければならない」と強調し、ワクチン特許の放棄を支持した。

 さらに途上国の感染症対策などに、今後3年間で30億ドル(約3300億円)を拠出する方針も打ち出すなど、国際社会への貢献を強くアピールした。

 ワクチンの特許の一時放棄については、インドと南アフリカなどが昨年10月、途上国への供給を増やそうと世界貿易機関(WTO)で提案。先進国は難色を示してきたが、米国が今月、ワクチンの供給量拡大を理由に支持に転じた。

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