習近平氏「免疫格差を埋める」 特許放棄の狙いと現実味

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北京=冨名腰隆、ワシントン=合田禄、ブリュッセル=青田秀樹
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が21日の「世界健康サミット」で、新型コロナウイルスワクチン知的財産(特許)の一時放棄に賛成を表明した。一足先に放棄を支持した米国を牽制(けんせい)したい思惑が強いようだが、放棄実現への道のりは遠い。

 「公平・合理を堅持し、『免疫格差』を埋める」。習氏はビデオメッセージでそう決意を示し、特許の一時放棄について世界貿易機関(WTO)などの早期決定を支持すると訴えた。発展途上国の感染症対策に3年間で30億ドル(約3270億円)を拠出することも新たに打ち出し、国際貢献をアピールした。

 習氏は昨年5月の世界保健機関(WHO)の年次総会で、「中国ワクチンを世界の公共財にする」と表明。80カ国以上にワクチン支援を行うなど積極的な「ワクチン外交」を展開してきた。

 中国の衛生当局関係者は「昨年秋にインドや南アフリカワクチンの特許放棄を訴え始めた時点では、中国にその考えはなかった」と認める。

 変化が起きたのは今月5日…

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