牛の出産タイミング、AIで判断 宮崎市の企業など開発

神崎卓征
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 【宮崎】牛が出産するタイミングをAI(人工知能)が判断して知らせるシステムが開発された。牛の出産の安全性向上と、畜産農家の労力の軽減が期待されている。

 開発されたのは「分娩(ぶんべん)検知システム『牛わか』」。ひむか流通ネットワーク(宮崎市)、北里大学獣医学部、ノーリツプレシジョン(和歌山市)が共同開発した。7月から南九州の畜産農家に販売するという。

 「牛わか」は監視カメラで撮影した映像をAIが分析し、牛が出産直前に牛舎内をうろうろ歩き回るなどの特徴的な行動を検出する。従来は畜産農家が昼夜を問わずに観察したり、牛の体内外にセンサーを取り付けたりして分娩の兆候を探っていた。「牛わか」を使えば、農家はメール通知で出産のタイミングを知ることができる。

 ひむか流通ネットワークによると、2019年8月から県内の農家3軒と県立農業大学校で「牛わか」の実証実験をしている。利用した農家からは「モニターに張り付いて監視する必要がなくなり、十分に睡眠がとれるようになった」などと好評という。(神崎卓征)