懐かしの洋食屋メニュー 宣言下、酒なしの居酒屋で復活

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 洋食屋「シャポールージュ」。東京・吉祥寺で愛され、4年前に惜しまれながら閉店した老舗店の味が、期間限定で復活した。ハンバーグやエビフライなどの定番メニューだけでなく、名物だったデザートも。提供するのは、和食居酒屋。異色の取り合わせの背景には、酒類を提供できない緊急事態宣言があった。

 吉祥寺駅北口近くのビルの地下1階に、居酒屋「MARU(マル)」はある。入り口に、洋画家・織田廣喜(1914~2012)の代表作「赤い帽子の少女」が飾られている。「店内がシャポールージュとはまるで違うので、せめて雰囲気だけでも」と店長の幸田健太郎さん(41)は言う。

 シャポールージュは、2017年に56年の歴史を閉じた人気店。亡き創業者は織田作品のコレクターとして知られ、3階建ての店内客室の壁に絵を飾り、「画廊のようなレストラン」と言われた。幸田さんは20代前半から8年ほど、この店のキッチンで働いた。

 残してあったレシピを生かそうと思い立ったのは、1年前、コロナ禍最初の緊急事態宣言のときだった。飲食店の多くがテイクアウト中心の営業になるなか、「うちにしかできない、地域に喜ばれることを」と考えた。MARUを含め吉祥寺で複数の飲食店を営む会社「麦」は、シャポールージュ最後の10年間の経営を織田作品とともに引き継いだ経緯もある。当時のメニューを再現し、弁当にして3店舗で販売したところ、「おかえりなさい」などと好評だった。

 今回の宣言下では、より思い切った。「酒を出せない居酒屋よりは」と、メニューをすべてシャポールージュのものだけにし、作りたてを食べてもらうことにした。

 「ハンバーグ 海老フライ …

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