東大4年ぶり勝利に「ふわふわ」 長打なくても足で勝つ

藤田絢子
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 東京六大学野球の春季リーグ第7週は23日、神宮球場で2回戦2試合があり、東大が法大を2―0で破り、2017年秋以来の白星をつかんだ。

 九回2死、最後の打者を遊ゴロに仕留めると、東大の選手は満面の笑みを浮かべたり、涙を流したりして喜びにひたった。主将の大音周平(4年、湘南)は「うれしくて、ふわふわしている。ずっと勝てなかったので感動しています。言葉で表せない」。

 二回の攻撃に練習の成果が凝縮されていた。2死から死球で出塁すると、序盤でありながら、ベンチは迷わず動いた。

 井手峻監督は、「打つのが得意な選手と、走るのが得意な選手がいる。塁を進めないと得点にならないので早めに動く」。

 俊足の阿久津怜生(3年、宇都宮)を代走に送った。その阿久津が二盗に成功して好機を広げると、松岡泰希(3年、東京都市大付)が右前打を放ち、先制した。

 今季の東大はとにかくよく走る。10試合で決めた盗塁は24。優勝した慶大は8試合で5だ。

 大音主将は「長打がなかなか出ないので、次の塁を狙うため、盗塁の練習を毎日してきた」と胸を張った。四回にも追加点を奪うと、3投手の継投で零封のまま逃げ切った。

 敗れた法大の加藤重雄監督は「ヒットをもう1本どころか、チャンスもなかなか作れなかった。力負けを認めざるを得ない」と脱帽した。

 春季リーグの最終戦をいい形で終えた東大。大音主将は秋に向け、「いい試合もあったけど、勝ちきれない試合が多かった。もう一回見つめ直して臨みたい」と意気込んだ。(藤田絢子)

東大野球部OB・ヤクルト宮台の話

 東大が最後に勝ち点を挙げた2017年のエース。「東大野球部のみなさん、おめでとうございます。母校の勝利をとてもうれしく思います。これを励みにして、僕自身もより一層がんばりたいと思います」