「妥協なきケンカ」でまた優勝、女子ゴルフのモネは強い

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渡辺芳枝
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 (愛知・中京GC石野 6486ヤード=パー72)

 女子ゴルフの中京テレビブリヂストンレディスは23日、最終ラウンドがあり、首位で出た21歳の稲見萌寧(もね)が4バーディー、ボギーなしで回って通算15アンダーとし、2位に6打差をつけて圧勝した。今年5勝目で、ツアー通算7勝目。

 2位は前週優勝の大里桃子で、3位は古江彩佳。4位には、小祝さくらら4人が入った。鈴木愛、笹生優花、西村優菜は9位。21日が天候不良で中止となったため、2日間36ホールでの短縮競技となった。

コーチに反論「気持ち悪い」

 今年12試合に出て、5試合で優勝。今季の賞金は1億2500万円を超えた。こんなに勝って、稼いでも、稲見萌寧はまだまだ勝ちたいのだという。優勝直後から「ここで勝利を止めたくない」と繰り返した。

 自他ともに認める、負けず嫌い。20歳年上の奥嶋誠昭(ともあき)コーチ(41)との口げんかも日常茶飯事だ。オフにはスイング時の腕の上げ方をめぐって言い合いになり、コーチに「いい加減にしろ」「もう指導から降りる」と怒られたこともあった。それでも稲見はケロリと語る。「妥協したくないから、思ったこと、感じたことを全部言葉にして伝えている。悪いことではないと思うんですよね」

 確かに、率直な意見のぶつかり合いから、躍進のきっかけが生まれてきた。今大会の圧勝を支えたパットもそうだ。

 昨年までは「板に描かれた線を、なぞって転がすこともできていなかった」と振り返る。コーチからパットの重要性を説かれ続け、議論と試行錯誤を繰り返した。「(構えを変えると)気持ち悪い」と稲見は反発し、奥嶋コーチは「最初は誰でも気持ち悪いんだ」。今年になって右脇を開ける構えにたどりつき、安定感をつかんだ。「素手だと感覚が繊細になりすぎる」として、左手袋をはめたままパターを握るようにした。

 負けず嫌いなだけでなく「完璧主義者」も自称する稲見は、「次の試合はショットをもっと良くしたい」と語った。ショットの精度を示すパーオン率は、ツアー1位なのに、だ。これが、21歳の強さなのだ。(渡辺芳枝)

 《3位の古江彩佳》 五輪代…

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