中国への核攻撃、過去に米検討 台湾海峡危機の機密文書

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ワシントン=園田耕司
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 中国軍が台湾の金門島に砲撃を加えた1958年の第2次台湾海峡危機の際、米政府内で中国本土への核攻撃が検討されていたことがわかった。22日、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)が米国防総省の秘密報告書「ペンタゴン・ペーパーズ」を暴露した元同省職員で核戦略専門家のダニエル・エルズバーグ氏(90)が入手していた機密文書をもとに報じた。

 機密文書によれば、太平洋空軍司令官は、米中間の武力衝突が開始された時点で、中国本土への核の先制攻撃の許可を求めていた。中国の空軍基地に限定した攻撃であり、比較的抑制された核攻撃だと主張した。ただし、当時の当局者たちは米軍が中国本土に核攻撃すれば、ソ連が参戦して核による報復攻撃をしてくると想定したという。

 トワイニング統合参謀本部議長も、中国の空軍基地への原爆投下でも中国が引かなければ、「北は上海に至るまで深く核攻撃を行う以外に選択肢はない」と強調。さらに、一連の米側の核攻撃によって「(ソ連が)台湾に対してほぼ確実に核攻撃で報復し、沖縄にも核攻撃で報復する可能性があるだろう」と示唆した上で、「しかし、国家安全保障政策として(金門島など)島嶼(とうしょ)部を防衛するならば、その結果は受けいれられなければいけない」と強調したという。

 中国本土への核攻撃案は最終的に、アイゼンハワー大統領が退けたという。

 エルズバーグ氏は71年に「…

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