ベラルーシ上空の航空機を緊急着陸 反政権派の乗客拘束

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モスクワ=喜田尚
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 ギリシャリトアニア行きの民間航空機が23日、ベラルーシ上空で進路を変えて同国内の空港に緊急着陸し、同機に乗っていたベラルーシの反政権派関係者2人が警察に拘束された。ベラルーシ当局が主導したとみられ、国際的な批判が強まっている。

 同国のルカシェンコ政権が、反政権派の弾圧を目的に強硬手段に出た可能性が強い。

 緊急着陸したのはアイルランドの民間航空ライアンエア4978便。直前にはベラルーシ空軍の戦闘機ミグ29が緊急発進していた。4978便はリトアニア国境まであと約10キロの上空で旋回し、ベラルーシの首都ミンスクの空港に着陸した。

 ベラルーシの航空当局は「爆弾が仕掛けられたとの情報で機長が緊急着陸を決めた」と説明した。しかしロイター通信によると、ライアンエア社は声明で、ベラルーシ航空管制の「指導」による緊急着陸だったとの見解を示した。進路変更の時点でミンスクの空港より目的地のリトアニア・ビリニュスの空港の方が近かったとみられる。

 ベラルーシ大統領府報道室は23日、ライアンエア機に対する戦闘機の緊急発進はルカシェンコ氏が決めたと、SNSで明らかにした。

 緊急着陸後に拘束されたのは、隣国ポーランドを拠点に活動する反体制派メディア「NEXTA」の元編集長ロマン・プロタセビッチ氏(26)ら。昨年8月の大統領選後に反政権デモがベラルーシ全土に広がった際、NEXTAは治安部隊の動きをSNSを通じて参加者に伝えるなどして注目された。当局はNEXTAを「テロ組織」のリストに加え、プロタセビッチ氏ら関係者を指名手配していた。

 ルカシェンコ政権による弾圧強化で、反政権派活動家らは多くが国外で活動している。政権は関係国に身柄の引き渡しを求めるが、政権の正統性を認めない欧州各国は応じていない。

爆発物は見つからず

 ライアンエア機はプロタセビ…

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