離れても支え合う2人 交流戦で再び同じグラウンドへ

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構成・松沢憲司、室田賢
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 ファンの間で「兄弟」と呼ばれるほど仲がいい、プロ野球・巨人の高梨雄平投手と楽天の松井裕樹投手。25日に開幕する日本生命セ・パ交流戦を前に、親交が深まったきっかけや、それぞれへの思いを語った。昨年7月に高梨が楽天から移籍し、25日からの交流戦の開幕カードで、公式戦では初めて違うユニホームを着て対戦する2人。果たして、その胸中は――。(個別のインタビューで共通の質問に答えてもらい、対談形式に構成しました)

 ――2人が仲良くなったきっかけは?

 高梨 元々、共通の知り合いはいたんですよ。でも何でも話すようになったのは、僕が楽天に入団した2017年のシーズン終盤かな。マツは周りの期待を一身に背負っていた。「色んな人の人生を背負って投げるんだ、クローザーは」とかって言う人もいるので。「そういう人たちの中で、野球人生が終わった後、お前が生涯付き合っていく人は何人いるの?」って。マツはちょうど離脱していたので「自分の野球人生。体に(疲労が)きているんだから、周りのことなんていいから休め」って言った。そんな話をしてから、距離が縮まった。

 松井 僕的には、最初から話が合っていた気がした。高梨さんとは性格が本当に正反対。僕は思い詰めることが多いタイプで、高梨さんは「気楽にやったらいいよ」みたいな。それに、大学、社会人を経て入っているので、高校から入った自分にはない視点や考え方をたくさん持っている。自分が思っていたところに、すっと入ってくる言葉をたくさんかけてくれて、仲良くなっていった。

 ――いつも一緒だったが、昨年7月、高梨投手が巨人に移籍。当時、2人の間でどんなやりとりがあった?

 高梨 僕は当時2軍で、マツも2軍の施設にいた。それで「トレードになったわ」って、決まってすぐにしゃべりました。ちなみに、移籍を報告して、一番「おいおい」って納得いかなそうだったのが青山(浩二)さんだった(笑い)。

 松井 移籍って聞いた時は、もちろん寂しかった。でも巨人から1軍でって言われているのは、チャンスだと思った。巨人で活躍して頑張ってほしいなって。それは高梨さんにも言いました。

 高梨 いい言葉をかけてくれた。あそこで「寂しいわ」だけで終わらないからこそ、松井裕樹。やっぱり、そういうことを言うよねって感じだった。(普通は気を使って)言えないけど、チャンスだっていうのは自分も思っていたことだったから。僕のことを分かっているなって思う。

 ――昨年、交流戦が中止になり、違うユニホームを着て対戦したのは今年3月のオープン戦が初めてだった。どんな心境だった?

 松井 去年のシーズン中ずっと(巨人戦を)見ていたので、違うユニホームでも違和感はなかった。もう巨人に欠かせない選手だから、高梨さん。

 高梨 特別な感慨はなかったかなあ。僕が結果を出すことが恩返し、みたいな「プロ野球トレードあるある」的なのは本当にない。楽天にもお世話になったし、こうやって巨人でプレーできていて、トレードは僕の人生にとってよかったと思うし。

 松井 グラウンドでは久々だったけど、基本的に、連絡は取っているので。お互いの調子や、どんなことやっているかとか。今年は同じ日(5月3日)にセーブを挙げた。初めてだったし、あれはうれしかった。あの日も連絡して「ナイスセーブ」「ありがとう。ナイスセーブ」みたいな。逆に、球場ではそんなに深く話さない。

 ――お互いにとって、それぞれはどういう存在だと思っている?

親友?ライバル?それとも…。記事後半では、人として、選手として、互いへの思いを赤裸々に語ってくれています。

 高梨 うーん、難しい(笑い…

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