川重、脱炭素へ世界初の水素運搬船 LNG船から40年

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小出大貴
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 日本で使われる電気は、4割近くを輸入の天然ガスに頼る。40年前、液化天然ガスの運搬船を日本で最初に手がけた川崎重工業が、今度は、水素を運ぶ船をつくった。世界で初めてという水素の運搬船。脱炭素に向けた技術で各国がしのぎを削るなか、日本の水素戦略の一翼を担う。

 天然ガスも水素も常温では気体で、かさばる。冷やして液体にすることでコンパクトにして船で運ぶ。

 そんな液化天然ガス(LNG)を運ぶ船を川重がつくったのは、石油ショック後の1981年。日本経済は中東原油への過度な依存からの脱却を進めていた。

 天然ガスは、発電の燃料として使い勝手がよく、二酸化炭素の排出量が石油より少ない。LNG船は豪州や中東カタールマレーシアなどからの輸送を担い、国内の電気料金の安定に貢献。家計や企業を下支えしてきた。

 資源に乏しく、欧米のようなパイプライン網はない。そんな条件が日本と共通する韓国もLNGを導入。LNG船の市場は、規模や価格競争力に勝る韓国勢に席巻されるようになった。

 時は流れ、脱炭素の要請が強…

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